2008年3月アーカイブ

便秘スパイラル


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便秘は女性特有の症状だと言われます。それは本当なのかと思って調べてみたところ、やはり圧倒的に女性に多い症状で、その傾向は特に日本人女性に多いということも分かりました。実に日本人女性の2人に1人は便秘に悩まされているという衝撃の統計もあり、便秘は国民病に近いものだという認識を得ました。
さて、それでは便秘はなぜ起きるのでしょうか。もちろん体質など、先天的な理由もあると思いますが、ほとんどの場合は生活習慣や食生活が大きく影響していると言われています。
便秘には「便秘スパイラル」とも言うべき状況があります。スパイラルとは悪循環のことですが、元々経済用語で有名になった「デフレスパイラル」がよく知られています。デフレとは経済活動が縮小していく中で物価が下がることを言います。物価が下がると商売をしているところは売り上げが落ちます。売り上げが落ちると収入も落ちるので、家計支出が減ります。そのため物価は更に下がる...これがデフレスパイラルです。つい最近までの日本経済はまさにこの状況でした。
便秘スパイラルとはこんな具合です。便秘の原因としてよく挙げられるのは「朝食を食べないこと」と「トイレを我慢すること」の2点です。朝食を食べることにより、体内の消化器官が目を覚まして食べ物を受け入れる準備をするのと同時に、体内にある便を外に出そうとする活動を始めるのですが、朝食を食べないとその活動を行わないために便はその場所に居座ります。さらに、便意をもよおしているのにメイクなど他の用事を優先してトイレを後回しにすることを日常的に行っていると、だんだん便意を便意と思わなくなります。その結果、便はやはりその場所に居座ります。
さて、腸の中にたまっていて外に出る準備をしていた便はその機会を失うと、腸が徐々に水分を吸収してしまいます。水分が吸収されると便は外に出るのはおろか動きづらくなります。動きづらくなってきた便は硬くなってしまい、その場所で栓となって今度は次の便が出ようとすることまで邪魔をしてしまいます。次の便が出ようとしても出れないと、そのうちに水分を吸収されて硬くなり、さらに強力な栓となり、次の便をせき止める...これが筆者の言う「便秘スパイラル」です。一度このスパイラルに突入してしまうと、何らかの処置をしないと抜け出すことが出来ません。
そうなる前に生活習慣や食生活が便秘になりやすいものでないかを充分検証してみる必要があります。

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